リスクヘッジしながら定年後を生きる

最近サラリーマンの50歳以降を取り巻く環境は、大変厳しさを増しています。55歳になると役職定年となり給料とモチベーションが下がり、60歳定年になると定年後再雇用制度はあるものの、給料は大幅ダウンします。

 

一方で年金支給開始年齢は年々遅くなっており、今後は65歳からの支給となります。しかも今後の少子化に伴う労働人口の減少により、年金制度を長持ちさせるために、年金支給額が今後30年で2割削減するとも言われています。この空白の10年(55歳ー65歳)をどう生きるかは大きな問題になっています。

 

更に日本はこれから超高齢化社会に突き進みます。厚生労働省の2014年統計によりますと、男性の平均寿命は80.50歳、女性は86.83歳となっています。過去20年で約5歳寿命が延びています。このペースで行くと、今から20年後は更に平均寿命が5歳伸びることになります。人生90年時代の到来と考えておいたほうが良いでしょう。

 

昔は人生70年時代でした。60歳まで働き、その後は引退して悠々自適な生活を送るというのが理想のパターンと言われていました。しかし人生90年時代となると、そうは言っていられません。65歳、できれば70歳くらいまで働かないと、引退後のお金が不足します。また引退後20-30年の生きがいも見つけないといけません。

 

現在50歳代の方は、今後30年先の人生を再設計し、残りの人生を楽しく生きていく必要があります。みなさんはサラリーマンの方々が多いことでしょう。私も定年までサラリーマン一筋でやってきました。普通にやってきた方であれば、家族を大切にしながら、いくらかの蓄えもあるでしょうし、いろいろな経験・ノウハウ・人脈もお持ちだでしょう。

 

そういった今まで築き上げてきたものを大切にしながら、それらを活用してリスクヘッジしながら賢く生きることが求められているのではないでしょうか。人生は人それぞれですので、リスクを覚悟でもう一花咲かそうと思っている方がいるかもれません。それはそれで素晴らしいことです。ただ重要なのは、何のために一花さかせるのかを良く考えてみることです。お金のためですか?名誉のためですか?社会貢献ですか?ライフワークですか?

 

若い人と違って50歳以降はリスクヘッジがより大切だと思うのです。いままで積み上げていたものがあるのですから、それを大切にしながらこれからの人生を再設計する必要があるのではないでしょうか。大切な家庭を持っているでしょうし、子供が独り立ちしてやっていけるまでにはこれから10年くらいはかかるでしょう。親の介護などが必要になる方も多いと思います。

 

これらをこなしていくためにはそれなりの資金も必要になります。いろいろ厳しい環境ではありますが、その中でも今までの安定した生活を維持しながら、次の30年を考える時期にきています。

 

私の提唱するリスクヘッジとは主に仕事内容、収入、健康の3つをどうバランスしていくかです。

 

仕事内容については、50歳以降はあまり仕事の環境を変えないほうがよいと思っています。しかし現実はきびしく、早期退職などで会社を辞めざるを得ない状況も多々あります。その場合は、再就職などで仕事を探すことになりますが、まず気をつけるのは、自分の今までの経験を活かせる仕事かどうかを見極めることです。給料が高くても、仕事内容が厳しすぎたり、プレッシャーが大きかったり、拘束時間が多すぎたりするのは避けたほうが無難です。

 

収入面では多いほうが良いですが、あまり安いのもストレスになります。私は60歳定年後再雇用で1年間会社に残りました。仕事の内容に不満はなかったのですが、給料が大幅ダウンしたことに納得がいきませんでした。定年後ですので安い給料でも生活レベルを落とせばやっていけるのですが、学生時代の友人たちと話をするにつけ納得できない自分がいました。なお再雇用は1年で辞めて、現在は専門学校の非常勤講師をやっており、この仕事は満足してやっています。

 

健康も大切です。自分では気が付いていないかもしれませんが、60歳以降は体力、知力が落ちているものです。日々の健康管理は重要です。

 

私がやっている健康管理といえば体重管理です。これは7年位前から続いているのですが、毎朝体重を測定し、カレンダーに記録しています。自分の目標体重を決めているのでこれをオーバーしたら少し食べる量を減らし調整します。簡単なことですが、この甲斐あってか7年間ほとんど体重は変化していません。身体を鍛えてムキムキ筋肉マンになる必要はないです。それより自分のペースに合った長く続けられる健康管理方法を探し実践することです。

 

60歳以降の生き方として、今までの経験をベースに、少し世の中のためになることを、健康に、無理をせず、楽しみながらやっていく。そしてその対価も妥当な範囲でいただく。そんな賢い生き方をいっしょに考えていきませんか。

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